酵母発酵学社会連携研究部門は,2018年12月1日に発足した研究室です.そして2018年4月1日に開始された,東京大学の10の部局に所属している微生物学に関連する多様な分野の研究者を結集した統合型微生物研究拠点である東京大学微生物科学イノベーション連携研究機構に設置された第一号の社会連携講座です.アサヒビール株式会社の全面的な支援により運営されています. 研究室名が示す通り,酵母発酵学研究室では酵母を研究材料として用います.出芽酵母は真核生物のモデルとして長く研究され、強力な遺伝学を利用することにより生物学の広範な分野の発展に大きく貢献してきた微生物です.また同時に、我が国の伝統である発酵産業を支え,医薬品などの物質生産にも用いられる産業的にも有用な微生物でもあります.研究に多く用いられる出芽酵母の学術名であるSaccharomyces cerevisiaeのcerevisiaeが,ラテン語でビールを意味するcervisiaに由来することは,アルコール発酵と出芽酵母の強いつながりを示します.人類の文化、生活との長い歴史を持ち,とても安全な微生物です。 我々は,ビール酵母 Saccharomyces pastorianusをより深く理解することを通じて,生物学の様々な分野で基礎と応用の両面において貢献することを目指します.研究内容や社会連携研究部門という研究室に興味を持った方は,是非一度連絡してください.